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Kiwi Ears KE4 レビュー 耳当たりの良い豊かな低音としっとりしたミッドレンジと適度な抜けにうっとり。

こんにちは。とれふるです。
今回は「Kiwi Ears KE4」をレビューをさせていただきます。

こちらの記事の執筆にあたり、Linsoul_JP様より製品をご提供いただいております。
このような素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

目次

製品概要

2つのダイナミックドライバーを採用したアイソバリックサブウーファーシステムと、2つのバランスドアーマチュアをフルレンジとツイータースピーカーとして採用したイヤホン。
BAには優れた高周波拡張性を持つKnowles RAD 33518ツイーターが採用されています。

Kiwi Ears KE4は、初めから終わりまで手作業で製作されているとのことで、3ウェイパッシブクロスオーバーシステムと3本の独立した音響チューブを備え、音響工学のあらゆる微細な部分がそのチューニングを達成するために行われているそうだ。シェルは医療用グレードの樹脂で作られ、手仕上げのフェースプレートで装飾されています。


Amazon商品リンク:Kiwi Ears KE4
Aliexpress商品リンク:Kiwi Ears KE4
Linsoul ECサイト:Kiwi Ears KE4

仕様について

製品名KE4
ブランドKiwi Ears
カラーオリジナルカラー
ドライバー10mmダイナミックドライバx2
バランスド・アーマチュアードライバーx2
筐体樹脂
インピーダンス28Ω
感度102dB/mW
プラグ3.5mmステレオミニプラグ 
周波数帯域20Hz-20000Hz
ケーブル0.78mm 2Pin
製品仕様の詳細

パッケージ紹介

KE4 パッケージ
KE4 パッケージ

Kiwi Ears KE4のパッケージは、モノクロ調でシックなデザインになっています。
「大人ですねぇ…」と口をすべらせてしまいそうなかっこよさを感じます。      

KE4 開封後

付属品

箱の中には、以下の画像のような付属品が入っておりました。

  • Kiwi Ears KE4本体
  • ケーブル(3.5mmプラグ)
  • イヤーピース
  • セミハードケース
  • 説明書
  • 交換用ノズルフィルター
KE4 付属品
KE4 付属品

付属品は比較的シンプルに必要なものを取り揃えたような印象です。
不足感は無く十分な付属品と言えるでしょう。 ノズルフィルターが付属するので、耳垢で汚れた時に交換出来るのは素晴らしいと感じました。

イヤホン本体

本体のフェイスプレートはヘアライン加工された金属プレートを加飾したデザインでその上に立体的にKiwi Earsのロゴが立体的に置かれています。しかもこれ、手仕上げだそうで。
パッケージ同様にモノクロ調のデザインで、見た目は大人しいです。

KE4 本体
KE4 本体

シェルは医療用の樹脂医療用グレードの樹脂が使用されています。強い光を当てると、うっすら中身が透けます。

つやつやで滑らかなシェイプで手触りが良くビルドクオリティは素晴らしいように感じます。

イヤーピース
イヤーピース

イヤーピースは弾丸のような形状で、後方側を絞らない形状です。適度なコシがりつつもしなやかなシリコン製で手触りも良く、筆者にとってはフィット感が良好でした。

付属ケーブル

クールでシックなデザインの付属ケーブルで、この価格帯のケーブルとしては珍しくやや細め。

KE4 付属ケーブル
KE4 付属ケーブル
KE4 ケーブル拡大図
KE4 ケーブル拡大図

補足軽量なケーブルではありますが、雑にテーブルに置くとすぐに絡まりやすいのが少々気になる所です。

音質の評価

レビューを執筆するにあたってのガイドラインや使用機材などの詳細は、以下のページにて記載しております。

グラフによる音質の可視化

聴覚上の聞こえ方を、個人的な感想としてグラフにまとめると、以下のような印象です。

以下の画像は拡大を推奨します。

質量感グラフ

※再生周波数を再現したグラフではありません。
※個人の感想として、聴覚上どのように聞こえるかを再現したものです。
※音質の感じ方には個人差がかなり大きいので、あくまで参考までにご閲覧いただければと思います。

項目ごとの評価

詳細な内容は以下の通りまとめましたので参考にしてみてください。

評価基準は、S~Dまでの5段階に加えてプラスマイナスが付きます。
基本的にどの評価項目も価格帯を考慮せずに評価します。
※例外的に価格によるバイアス等がある場合はコメントで必ず言及します。
※個人の感覚的に評価を付けていますので、あくまで参考までにお願いします。

S帯:素晴らしい! 
A帯:イイネ! 
B帯:普通 
C帯:微妙
D帯:残念…

音色 A 全体的に僅かに暖色系な音色で耳当たりの優しい音色で、不思議な残響感、箱鳴り感があるような音色も特徴です。ニュートラルでどんなジャンルで聴きやすい反面、ごちゃごちゃした音数が多い楽曲は苦手なように感じます。
低音 A+ 豊かで僅かに残響感があり、耳当たりが非常に優しく、まるで温泉に入っているかのような心地よさを感じさせます。僅かな残響感が、ライブステージで肌で感じる低音に似ている印象もあります。
中音 A+ ニュートラルなサウンドなので、昨今の製品で感じられなかったボーカルの吐息や圧を感じれる生っぽさを兼ね備えています。
高音 A 超高音域となると、ややソリッドでありながら不思議と角が取れていて歯舌音などの刺さりが全く感じられない耳当たりの優しさがあります。それでいてしっかりと上まで伸びているのが不思議です。
音のバランス A 低音が強めのバランスでありながら、ニュートラルで各音域のつながりにバランスの崩れを感じない絶妙なバランスです。
ボーカル A- やや近めにボーカルが定位します。中音域の項目に記述したのと同様ですが、ボーカルの吐息や圧を感じれる生っぽさを兼ね備えています。
解像度 A 本機特有の残響や音像・輪郭に滲みのようなものを感じるので、楽器や音の数が増えるとやや解像度が低く感じます。でも決して低く無いし、楽曲によって分離感の良し悪しが変わる不思議な様相です。
艶感 B+ あまり主張がないニュートラルサウンドなので、艶っぽさよりも生っぽさの方が感じ取りやすいです。
音場 A 広いような狭いような…本機の不思議な残響感のおかでげ楽曲によって広さが変わるように感じます。楽器の少ない楽曲ではコンサートホールのような広さを感じつつも、電子音楽やアニソン等は不思議と狭く感じます。
定位感 A 楽曲の定位感はやや中央寄りに定位する感じはありますが、リケーブル、バランス化することでかなり改善しました。
ビルドクオリティ A+ この価格帯に付属するケーブルとしてはややチープ感を感じます。ケーブル細さの品質にやや疑問を感じつつも本体のビルドクオリティは高いので平均を取ってAとしました。
装着感 A ノズルも適度な長さがあるので、特に問題なく良好なフィット感です。
砲弾型の形状をしたイヤーピースも適度なコシのある硬さで密閉感も良好です。
タッチノイズ A あまり気にならないタッチノイズです。僅かにしっとりした手触りと軽量なケーブルがそのようにさせてくれたのでしょう。
コスト
パフォーマンス
B+ 販売価格:約29,000円 (Amazon)
後述する”試聴した感想”でも述べるのですが、不思議な残響感や楽曲の得手不得手が目立つイヤホンに感じます。
ライブやコンサートにいるような空気感を味わいたい、音数の少ないしっとりした曲を聴きたい方にはコスパ良好に感じつつも、POPSはやや分離感が足りなく、しっくりこない方もいるかもしれません。
総合評価 A+
(3.8)
もちろく個人的な感想ですが、Kiwi Earsらしいニュートラル寄りの音色でありつつ、どこか懐かしい滲んだエモい音と生っぽさと奥行き感のある音で、完成度高そうだと感じましたね。
特筆点 やや温かみのある豊かで量感もやや多めに輪郭が丸い低音にニュートラルな中高音が交わる不思議な音です。
詳細な評価項目

長所と短所

長所

  • 随所に感じる生っぽさ
  • 耳当たりの優しい音色
  • 輪郭が甘めで良い意味で滲むエモい音
  • 本体の良好なビルドクオリティ
  • 迫力のある低音

短所

  • 中央に寄った定位感
  • 現代的な楽曲を聞くには解像度がやや低め。
  • 絡まりやすい細いケーブル

試聴した感想

低音域は、豊かで僅かに残響感があり、耳当たりが非常に優しく、まるで温泉に入っているかのような心地よさを感じさせます。僅かな残響感が、ライブステージで肌で感じる低音っぽさがあります。

中音域は、昨今のドンシャリ系や寒色系の硬質な音色とは一異なり、生っぽさや空気感を感じさせます。ボーカルの息づかいまで伝わるようなリアルな音質です。

高音域は自然に伸びやかで、上へ行くほどソリッドに細くなり、ナチュラルな減衰を見せてくれる儚さがあります。

全体としては、中音域以下の輪郭が良い意味で滲み、反響・残響感があるにもかかわらず、狭い箱の中で必死に残響を抑え込むような独特の音色が特徴的で、密閉感と開放感が共存しているような、不思議な音色です。
狭めのライブハウスでジャズを聞いているような感じとお伝えするのが最も近いかもしれません。

懐かしさや儚さ、ラジオの音を現代風にシミュレートした、エモーショナルな音色とも言える音です。ピアノを中心とした楽曲を聴いていただきたいと感じた次第です。

音像の輪郭がやや滲んだような甘さがあり、解像度はやや低めで定位感もざっくりした位置にいるような雑さも感じるのですが、それが欠点だとは全く思えず、むしろこのような特徴に魅力を感じるような製品に感じます。
ピアノやジャズ、生楽器が多い楽曲との相性は手持ちの中でもズバ抜けており、忖度なしにちょっとハマって聴いております(笑)

過去、専門店でKiwi Earsのイヤホンをいくつか試聴しているのですが、以前に提供を受けたDolceと同様に音像の甘さ、輪郭の滲みのようなものを感じ、今回提供を受けたKE4もやはり似た傾向です。ただ、KE4には反響っぽいような箱鳴りっぽいような特徴があって個性的で面白いなと思いました。

感想の最後となりましたが、総じて耳当たりが良くて心地が良いという音だなと思った次第です。
あ、もう一度言っておきますが、音数の多いアニソンやPOPSとの相性はやや低めで楽曲を選びますね。

最後に…

個人的には、自分の好みに合うイヤホンだったので、もっと高く評価を付けたかったです。レーティングの部分は…(笑) 

何度も書き綴っているとは思うのですが、不思議な残響感と生っぽさ、楽曲によって音場や解像感が変わる不思議なイヤホンでしたね。 アニソンとかテンポの早い曲だと音が濁る(ライブ会場っぽい音)ので、楽曲をかなり選ぶとは思うのですが、もうず~~~っとピアノの曲をKiwi Ears KE4で聴いてます。心地よくて…

唐突な終わり方となりますが、ここまで見てくれてありがとうございました…!

製品購入先リンク

Amazon商品リンク:Kiwi Ears KE4
Aliexpress商品リンク:Kiwi Ears KE4
Linsoul ECサイト:Kiwi Ears KE4


mondにて、匿名の質問を受け付けております、興味があれば是非!

https://mond.how/ja/trefle_lab


免責事項:
本記事のレビューにおいて、レビュー用のサンプルとして製品を提供頂いておりますが、執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておりません。以上の内容は全て筆者自身の個人的な感想です。

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