今回レビューするのは「Culemi-12 Nirvana」です。
金色の導体がクロス状に編み込まれた外観が目を引くキラキラと輝くケーブル、一体どんな音色なんでしょうか。レビューを早速進めていきます。

製品について
導体
「Culemi-12 Nirvana」は、高導電性7N OCC金メッキ層 + ブルークリスタル銀メッキ単結晶銅 + 銅白金合金を採用したケーブルで4芯の同軸構造です。
※導体構成については商品ページの記載をそのままご紹介しているため、具体的な構造や訳出の正確さまでは十分に行き届いていない可能性がある点、あらかじめご了承ください。
外観など
全体像
ゴールドの編み込みの中から、ブラックの内側の被覆がちょっと見えるツートーンの配色がまず目を引きますね。

金具パーツ外観
プラグとコネクタのハウジングやスライダー、スプリッター等はすべてクロームメッキ調のもので統一されています。
実用性の高いシンプルなパーツ選択という印象。

線材
クローズアップで見ると、金色の細い素線がきしめんのような形状で、密に編み込まれている様子がよくわかります。金色の山吹色の光沢の中に黒がアクセント見えてくる、独特な雰囲気と立体感演出があります。

プラグ
プラグは4極(4.4mm)は金メッキ仕上げ。 レーザー加工でCulemiブランドの刻印も入っていますね。

音質について
箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。
- ボーカル完全特化型
- ボーカルは最前列。
- 制御の効いた低音
- シルキーな優しい高音域
- 精密な中音域
試聴環境
※多ドライバー、1DD構成、フルBA等のイヤホンでケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。
- Lotoo PAW 6000
- THIEAUDIO Monarch MKIII
- MoonDrop 竹 CHU2
- Softears Studio 4
- その他
ショートインプレッション
「Culemi-12 Nirvana」は、一言でまとめるなら「ボーカルにスポットライトを当てたようなケーブル」でしょうか。
男性・女性ボーカル共に、超至近距離というか…少し脳内定位気味なくらい存在感がハンパなくて、ボーカル以外の音は相対的に全部一歩後ろで鳴ってるような感覚です。ここまでボーカルに振り切ったケーブルも珍しいですね。
ボーカルの質感そのものはとにかくクリアで明瞭度が高く、エッジに倍音が乗ってるような艷やかさがあります。甘く柔らかいボーカル表現とは違ってボーカルの中の低域成分は控えめなので、線が細くシャープな感じ。なので女性ボーカルの方が相性良いのかなと思います。
低音域
癖無くややコンパクトにクリーンに引き締まって鳴ります。量感の増減はないものの、余計な広がりがなく一歩引いた距離でボーカルを引き立てるような鳴り方で、とても輪郭が追いやすいし、縁の下の力持ちみたいな雰囲気があります。
ドスンと沈み込むような重厚感を求めるタイプの低音ではなく、あくまでボーカルを支える土台として機能している印象。キックドラムのアタック感もほどよく整理されていて、滲んだりする感覚はほとんどありません。低域に主張を求める方よりは、全体のバランスの中で低音を「感じ取れれば十分」というスタンスの方に向いてそうな?
中音域
ピアノはそうでもありませんが、ギター系の弦楽器やシンセ系の中音域の音色はボーカルほどではないにせよ明瞭度高く、やや突出して粒立ちよく聞こえる感覚があります。特にアコースティックギターの弦を弾いた瞬間の質感などは、輪郭がくっきりと立ち上がってくるような鳴り方。
ピアノの低音鍵盤の余韻や倍音の広がりに関しては、やや大人しめというか、主張を控えているような印象を受けます。…音が丸っこい?薄い?…あくまで伴奏として鳴っている、というのがしっくりくる表現かもしれません。
ボーカル
ボーカルはとにかく前傾…少し脳内定位気味になるレベルで存在感が強いですね。シャープさや明瞭度の高さはもちろんですが、細かな声のニュアンスや掠れ、微小な音までよく拾ってくれます。息継ぎの瞬間の空気感や、囁くように歌う部分の繊細な震えまで拾い上げます。
このケーブルの個性はやはりボーカルに集約されていると思います。曲によっては、ボーカルだけが一歩前に飛び出してきて、まるでスポットライトが一点に絞られているかのような聴こえ方をすることもあります。
高音域
量感は特に減っていませんが、全体的にシルキーで柔軟性があり、嫌味の無い音で優しい印象ですね。シンバルの伸びやハイハットの刻みも、刺さるような硬さはなく、するりと耳に入ってくる感触です。高域が持ち上がって主張してくるタイプではないので、長時間のリスニングでも疲れにくいのではと感じました。
空間表現
空間の広さは標準的ですが、やや音が中央に集まっているような定位の仕方をするので狭めに感じる方もいるかもしれません。音によって空間の広さが結構変わるかも。奥行きもやや控えめでボーカルへのフォーカスに全振りしている印象です。
楽器の左右への広がりよりも、ボーカルを中心とした求心力…?の強さの方が印象に残るので、ワイドなステージ感を求めるリスナーには少し物足りなく感じられる可能性もありそうです。
ダイナミクス
全体を見ればダイナミクスは標準的という印象で特に言及する要素はありません。強弱の変化を大きく誇張して聴かせるタイプではなく、あくまで自然体の範囲に収まっているという感じでした。
しかし妙に低域のキックや中高音のクラップ音系の音はアタックが強めでリズムを刻むパワーが強いですね。
総評
「Culemi-12 Nirvana」は、一言で表すならボーカルのためだけに存在するようなケーブルという言葉がもっともしっくりくるように感じました。低音域は量感を誇張することなくコンパクトに引き締まり、中音域の楽器も明瞭度こそ高いものの主張は控えめ、高音域もシルキーで刺さらず穏やか。
脇を固める帯域はどれも「ボーカルを立たせるための伴奏」としての役割に徹しているように思います。
…ということもあって、ボーカルだけが一歩、いや二歩前?いや…脳内定位スレッスレの存在感が生まれているのだと思います。ブレスや声の掠れといった微細なニュアンスまで拾い上げてくる解像感も相まって、ボーカル表現に関してはかなり突き抜けた個性を持ったケーブルだと感じました。
しかし、空間表現はやや中央に音が集まる傾向があり、ワイドな空間の広がりや奥行きを求める方には物足りない可能性があります。またダイナミクスも全体としては標準的な範囲に収まりつつ、キックやクラップ系のアタックだけは妙に力強く効いてくるという、少し癖のあるバランスも持ち合わせています。
良くも悪くも「ボーカルに全振り」した性格の強いケーブルなので、好みがはっきり分かれるタイプかもしれません。
こんな人にオススメ!
- ボーカル、特に女性ボーカル中心の楽曲を好んで聴く方
- 低音の量感やスケール感より、声の輪郭やニュアンスを重視したい方
- 高音域の刺さりが苦手な方
- 空間の広さよりもボーカル!な方
購入先
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本記事はCulemi様よりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
執筆にあたり、金銭等の対価は一切発生しておらず、内容は当サイトのレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

