KZ Duonic (スイッチあり)レビュー|3000円以下でこの満足度。この音、侮れません。

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こんにちは!今回レビューするのはKZ Duonicです。

KZといえば手頃な価格帯のイヤホンで知られていますが、このDuonicは業界初となる三磁界プラナー(Flux3)ドライバー(つまりは平面駆動ドライバー)と8mmダイナミックドライバーを搭載したハイブリッド構成が目玉のイヤホンです。 では早速レビューしていきますよ~!

KZ Duonic
KZ Duonic
目次

製品概要

KZ Duonicは、Flux3 三磁界プランナー磁気ドライバーと8mm スーパーリニア・ダイナミックドライバーを組み合わせたハイブリッド構成のイヤホンです。平面駆動ドライバー側は深い沈み込みのある低域と高解像度再生を目指しており、ダイナミックドライバー側は速いレスポンスの低域再生を補強します。

公式では全帯域バランス型で広い音場、まるでライブ会場にいるような音質を謳った製品で、深みのある低音、クリアな中音域、そして広い空間イメージングを実現し、臨場感あふれる音楽再生とゲームにおける正確な音像定位を実現しています。

Duonicには3種類のバリエーションがあり、標準版(スイッチ無し)、カスタマイズ版(スイッチ有り)、低域強化版(Bass版・スイッチ有り)があります。後者2種は付属する物理スイッチで音質を4段階で調整でき、ボーカルの明瞭度を変えたりや低音増強が可能です。またマイク付きケーブルも用意されています。

仕様

構成1DD + 1Planar + 1DD
再生周波数帯域10 Hz~20 kHz
発売日2025年12月
価格約19ドル前後?
(セールで2000円未満まで下がりました)
製品仕様

パッケージ

パッケージはKZらしく宣材写真を表にあしらったシンプルなパッケージですね。

KZ Duonic パッケージ外観
パッケージ外観

付属品

KZでは定番の開封体験。外筒から中身と取り出すと、フラップとクリアな保護シートで包まれてるパッケージ。

中身はシンプルにイヤホン本体とケーブルイヤーピースの基本の3種類と、チューニング用のピンが1つ付属します。

KZ Duonic 開封後
開封後

イヤホン本体

KZ Duonicの本体は、金属製のフェイスプレートと樹脂製のボディが合わさった造りになっています。
ブラッククロームな雰囲気の色合いが結構格好良いですね。

KZ Duonic 正面
正面

厚みはありますが、装着してみると違和感はありません。そして剛性感や重量も感じられ、価格以上の造りをしっかり感じます。

KZ Duonic 背面
背面

チューニングスイッチが搭載されています。本機種では、低音の量感やボーカルの明瞭感(中高音付近?)を切り替えることが出来ます。

KZ Duonic チューニングスイッチ
チューニングスイッチ

イヤーピースとケーブル

イヤーピースは本体に付属しているものを除いて、プラスアルファで2ペア、そして銀メッキOFC導体のケーブルが付属します。

KZ Duonic ケーブルとイヤーピース
イヤーピース

音質について

スイッチを全部ONにした状態のKZ Duonicの特徴をいくつか書き出すと…

  • KZらしいハッキリした明瞭感
  • ボーカルが引っ込まないW型のドンシャリ
  • 包まれ感のある音場
  • 弾む低音
  • 濁らせない分解能

周波数特性

計測データは以下の通りです。素人による計測の為、参考程度にお願いします。
片側を94db@1000Hzに合わせ計測。

KZ Duonic 周波数特性
周波数特性

評価チャート

音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。

音の傾向
暖色
寒色
暗い
明るい
狭い
広い
低解像度
高解像度
繊細
迫力
モニター
リスニング
人工的
リアル
ゆったり
早い
ビルドクオリティ
残念
良い
コストパフォーマンス
残念
優秀
装着感
微妙
良い
付属品
最低限
充実・豪華

視聴環境

  • Lotoo PAW 6000
  • 標準ケーブル
  • 付属イヤーピース

サウンドインプレッション (バランス・音色など)

全体の印象としては、ややクール寄り。いわゆる寒色系のキレをしっかり感じさせるタイプですね。
ただ、その「キレ」が前に出すぎることもなくて、想像していた以上に音色の方向性がきちんと揃っているのが好印象。どこかの帯域だけが暴れたり、無理に主張してくる感じもなく、KZらしい明瞭感やシャープさはそのままに、全体がうまくまとめられているなぁ…という印象です。

音色のバランスもW型のドンシャリでボーカルが引っ込みません。

音場についても、価格帯を考慮すると広めで左右方向への広がりがありステレオ感が強め。音に包まれている感じもなかなかあります。

低音域

スイッチもすべてONにした状態で聴いてみましたが、量感で一気に空間を埋め尽くしたり、前にグイグイ押し出してくるようなタイプではないですね。ちゃんと存在感はあるし量感も感じられるんですが、方向性としては「量で殴る」低音ではなく、厚みと輪郭をきっちり作ってくるタイプ。重低音は意外と抑えめ。

ズンと沈み込む重低音で圧をかけるというより、低音の形が明確で、音の芯がはっきりしている押し出し方。思ったよりも理性的というか、計算高い感じです。
KZの低音といえばアタック感も量感も強いイメージはありますが、安心して聴けるチューニングだと思います。

低音の解像度も高く、ボワッと広がる感じはほぼなし。リズムにしっかり乗れる歯切れの良さとキレがあって、テンポの速い曲でももたつきません。安価なイヤホンなのに感心する出来ですね。

…まぁ低音側だけOFFにした音の方が好みではあるんだけどね(笑)

中音域

KZ Duonicの旨味なのではないかと思うのですが、中音域の明瞭感がかなり高くて、とにかくクリア。音の輪郭がぼやけず、スッと立ち上がってくる感じが良いですね。

先程言ったように理性的な低音が下から支えてくれているので、ギターやピアノといった中域の楽器がとても見通しよく前に出てきます。全体のトーンも明るめなのもポイントかな…?

ボーカル

ハハハ…これは価格帯で聴けるボーカル表現じゃないですね…(笑)
ややサッパリと寒色な質感ではありますが、価格を考えれば文句は一切ありません。

結構、声の細かいニュアンス・ブレス・空気感を解像度高く繊細に表現してくれるので実像感もあります。凄いですよ…(笑) もちろん、好みを言えばもう少し温度感やしっとり感が欲しくなる場面も全然あります。もう一段、艶や湿度が乗ったら完璧だな、なんて思わなくもない。でも、それを差し引いても、このボーカルの解像度はかなり異質な高さ。 

イヤホン初心者さん、とりあえずこれ買って?(笑)

高音域

伸びやかで情報量豊か。 刺さりはないけど前傾的で存在を強く感じさせてくる感じの鳴り方が特徴だと思います。

シンバルやハイハットの繊細なニュアンスや細かな音も零さず丁寧に再生してくれますし、存在感があるので中音域に負けません。奥行方向に抜けるような余韻はやや薄めですが、十分すぎるくらい健闘していると思います。

音場・空間表現

真横にびよーんと伸ばした広い空間という印象。 余韻に響かせるほどの広さはありませんが、ステレオ感や包まれ感が強い空間表現なのは好印象です。

解像度

解像度は十分高いと思います。

全体として感じるのは、「どの音もぼやけさせずに、きちんと鳴らそう」という意志が伝わってくる鳴り方ですね。
輪郭を与えて前に出してくるので、情報量の多い楽曲でも音が混ざって濁ってしまう感じがほとんどありません。音が多い曲ほど良さが光るタイプ。現代的な楽曲が合いそうです。

装着イメージ

KZ Duonic 装着イメージ
装着イメージ

長所と短所

長所

  • 価格以上の解像度
  • 絶対濁らせない分解能
  • ハイコストパフォーマンス
  • KZファンに向けた新作

短所

  • 温かみが欲しくなる
  • 奥行きがやや物足りない
  • 有機的な表現

抑揚や余韻といった表現の部分がもっと出来たらもっと強くなる、でもすでに強い。

まとめ

やっぱり KZって凄いな…… と、改めて思わされました。

先日、AliExpressのセールで1500円前後まで価格が下がっていたんですが、正直この値段でこの音が出てきたら、もう文句のつけようがないですよね。KZ侮れません。

KZらしい前傾的な鳴り方をベースにしつつも、全体を俯瞰するとバランスが良く、特定の帯域が過度に尖ることはありません。クセが強すぎず、自然に聴きやすくまとめられたイヤホンという印象。

本機を手にした初心者であれば、イヤホンに対する基準が良くも悪くも狂う可能性もありそうです(笑)それくらい完成度が高く、入門機としては明らかに一般的な水準以上の音質だと思いました。

オーディオ経験の長い方が聴いても「よく出来ている」と感じられるだけのクオリティは十分にありますし、価格を考慮すればなおさら。機会があれば、ぜひ一度試してみてほしいですね。

購入先

本記事の執筆にあたり KZ earphone様よりPRのご依頼を受け執筆致しました。
このような素晴らしい機会をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。

免責事項:
本記事のレビューにおいて、執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておらず、内容は全て筆者自身の個人的な感想です。

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KZ Duonic (Bass Tuning Ver)

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この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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